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■BMW、水素自動車「Hydrogen 7」を国内初公開

2007年07月05日

   
  
 
 
BMWが公開した水素自動車「hydrogen7」
 ビー・エム・ダブリュー(千葉市)は3日、東京・お台場の日本科学未来館で世界初の量産型水素駆動セダン「Hydrogen7(ハイドロジェン・セブン)」を国内で初めて公開した。Hydrogen7は2006年11月にベルリンで初公開された水素自動車。水素とガソリンがどちらも使用可能な内燃機関を搭載し、水素供給インフラが整備されていない場所でも運転できるようにした。

 Hydrogen7はロングホイールベースのセダン「BMW7シリーズ」をベースに開発した。エンジンは「BMW760i」に搭載された12気筒エンジンを、水素も燃料として使用できる「バイ・フューエル型」に改造。後部シートとトランクの間には、マイナス250度の液体水素を貯蔵する高断熱の水素タンクを配置した。水素タンクの容量は8kgで最長200キロ、ガソリンタンクは74リッターで最長500キロ走行できる。燃費は水素1キログラムあたり28キロ。

 ステアリングホイールに配置された「H2」と書かれたボタンを押すと、走行中でも使用燃料をガソリンから水素に切り替えられるほか、どちらかの燃料タンクが空になったらもう1つの燃料に自動的に移行する。排気量は6リッターで最高速度は230キロ。

 記者会見したエンジニアリング本部長のネビヨ・マンツェ氏は「Hydrogen7はハンドメイドの試作車ではなく、量産開発プロセスで作られている。ガソリン用の生産施設がそのまま使え、効率がいい」と語った。

 日本科学未来館では7月4日から8月19日まで企画展「モビリティの現在・未来:水素エネルギー展」を開催。Hydrogen7を一般向けに公開するほか、7月17日からは公道での試乗会も行う。

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