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■夏草や
2007年08月19日
来年には世界遺産？その響きに惹かれ
夏期休暇を利用してプチ旅行へ、向かった先は岩手県は平泉。
義経が幼少の頃過ごし朽ち果てた地へ
ホテルからタクシーで移動
窓から見える景色は僕が想像する田舎の風景そのもの
こんな美しい自然に触れられるのは岩手の方々の特権ですね。
平泉駅に到着し先ずは、レンタル自転車屋さんを発見
自転車を確保して腹ごしらえに”そばを食べ
時計を見ると１時を廻ったところ寝坊したせいで、
予定が大幅に遅れてることに気付き急いで自転車へ
乗り少し走ったとこで、夏の日差しが一層と強く照りつけ
ホテルへ帰りたくなる衝動に駆られるが
不屈の闘志で耐え抜く(笑)
自転車で走ること１０分、ようやく体が外の気温に慣れ
景色を楽しむ余裕も出来た頃に平泉の資料館へ到着！！
散策マップを見つつ道程について作戦会議をするも
意見がなかなかまとまらない？
フ．．．どうやら相棒もエアコンで、まだ涼みたいらしい(笑)
しかし５時には自転車を返却しなければいけないので
私は後ろ髪を引かれるおもいで退館．．．
猛暑の中、平安時代末期に栄えた奥州藤原氏の遺跡跡を
自転車で横切りながら義経最後の地として知られる
高舘義経堂へ到着！！
お茶で水分を補給しつつ、随分と先まで続くであろう
階段を見上げ内心呆然としながらも
ケロリとした表情の相棒をチラリと横目で確認、
こんなとこで負ける訳にはいかぬと何故か
勝手に訳の分からぬ勝負を挑んでしまい、
（挑まれた相手は迷惑だが）
私自身も疲れた素振りを全く見せず ”ルー大芝ばりの
ゼスチャーで全然疲れていないふりをするが、
きっと顔はひきつっていたことでしょう。
時刻は１時50分を少し廻ったあたりだろうか、
私は軒先の店で見かけたゴマソフトクリームを
猛烈に食べたかったのを記憶している(笑)
アイスを食べたくなる衝動を抑え、
いざ、木のトンネルを抜け階段を駆け上がると
あらら意外と短い階段だったんだと驚きつつも
小高い場所からは北上川が見え雄大な景色が
一面に拡がり、他の観光客がパシャパシャと
シャッターを押すので負けじとパッシャ（笑）
芭蕉の「奥の細道」300周年句碑も在り
歴史の重みを感じます。
義経と頼朝の歴史を改めて辿りながら軍事と政治の
天才兄弟の言葉では語りつくせぬ葛藤
愛憎の入り混じった複雑な思い．．．
半官びいきの日本人、ジンギスハーン説など
義経伝説は数多くあるそうです。
でも「ある種のロマンを感じますよね。」
後世の人に愛されて、語り継がれ
なお多くの人々の中で生き続けているのですから
そんなことを思いながら芭蕉の”句
「夏草や兵どもが夢の跡」
又、格別の深さを感じますね．．．
残すは中尊寺と毛越寺とばかりに自転車へ乗り
急ぎます。
途中太陽が容赦なく照りつけるので
私はホテルへ引き返したくなったが、
やはり不屈の闘志で、この難関を乗り越え
目的地の中尊寺へ到着．．．
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