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■夏草や2
2007年08月26日
以前の平泉へ行ったお話の続きです。
http://wa2385.blogten.jp/94858.html
汗だくになりながら、中尊寺へ到着へ
ここまで休憩をしていなかったのでおみやげ屋さんの
ベンチに座りお茶を飲んで一息。
おみやげ屋さんで、受験生がいる知人へプレゼント
「努力」 「合格」 などの文字がプリントされた
中尊寺とは全く関係が無いであろう鉢巻を購入し
送るものの後日、既に無事合格したらしいとの連絡．．．
ガーーンー
全然、知らなかったし(笑)
そんなこんなで、再び散策に中尊寺の入り口へ
急な坂を見上げて、これから延々と続くであろう
道程を思い、今度こそ本気でホテルに戻りたくなる．．．が
同行者もいるので、そんな思いは封印し歩き始める。
木々の枝が両側から覆いかぶさり
トネンルのようになっており幾分、日差しを
柔らげていてくれたように感じる。
高台にある為、歩きながら景色もよく見えるが
田んぼの真ん中に高速のような大きな道路が走っており
景観を損ねているように感じるのと共に田舎の景色にも
慣れてきたのだろうか、あるいは疲れていたからなのか
先程までの感動が薄らぎつつある．．．
途中、弁慶堂なるものが有ったが、とっても疲れている私は
横目で、見るだけでそのまま通り過ぎる。
木陰で休んでいると隣で見知らぬ親子の言葉が耳にはいる
「毛越寺より楽だね」
え〜〜
こんな凄い上り坂が続く中尊寺よりしんどいの？毛越寺って．．．。
私は、もう何処へも行きたくない、そんな事を思いながら
荷物をマトメ大阪へ帰りたくなったことを記憶している（笑）
不屈の闘志で、再び気を取り直し歩き出す。
途中にある、お土産やさんなどには目もくれずやっと「金色堂」へ
拝観料を払い中へ、入ってしばらく進むと
ガラスで綺麗に覆われた阿弥陀如来、菩薩など．．．
確かに眩いばかりの光を放っていましたが、
正直、こんな形で保管されているとは知らずに
なんだかガッカリ．．．
平安時代の建築物を堪能し残すは、毛越寺
「毛越寺より楽だね」先程の親子の言葉が
よみがえり頭の中で反復します。
これより「しんどい」ってどんなとこだろう．．．
５時に自転車を返却しなければいけないので
必死にペダルを漕ぎ緩やかな上り坂を超え
約1０分程で到着、思ったより近くて良かった。
平安貴族がこの世の春を謳歌した豪華な庭園、
水面に雲が写って、とても綺麗な場所です。
「三代の栄耀一睡の中にして、大門の跡は一里こなたに有」
芭蕉の鎮魂の一章です。
藤原氏の栄華を後にして
今思えばもっと計画的に周れば良かったなと思いつつ
「毛越寺より楽だね」そんな親子の言葉を思い出しながら
いいえ〜私には毛越寺の方が何十倍も楽でした(笑)
他にも色々と御座いましたが薄れゆく意識の中
無事、自転車を返し旅を終えたのでした。
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