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■昭和ランダム?プリンス?

2007年08月29日

残暑厳しき2007年。来年はどうなるのだろうか。
北極の氷も学者の予見を超えて解け始めているらしい。
温暖化云々どころではなさそうなのに、
人類や世界は更なる発展を求める以外、
生きる道がないようである。

さてさて、栄枯盛衰は世の習いだが、
昔々、プリンスというメーカーがあった。
スカイライン、グロリアといった名車を生み出した会社である。

スカイライン、グロリアは今も日産スカイライン、日産グロリアとして存在している。
そう、経営難となって、日産に吸収合併となった会社である。

あの頃、トヨタは堅実を標榜(ひょうぼう)し、日産は技術の日産と銘打っていた。
トヨタは三河武士の連想で言われ、日産は華麗なる大企業の片鱗で、
経営陣とがっぷりの労働組合が会社の一方を牛耳り、
優雅なる労働貴族の言葉を生んでいたのじゃないかなと思う。

日産の労働組合の委員長は、ヨット遊びに興じ、
一声で労働者を動かす大実力者だった。
労使紛争、賃金闘争では堂々と経営陣と渡り合い、
新聞の一面を飾るほどである。

まあ、それはさて置き、二大巨頭の間で
プリンスなるメーカーは中々の佳作を生み出していた。

スカイラインはGT、GTXと発展し、GTRで頂点を極めたが、
あの頃のスカGには日本中の若者が熱中したと思う。

まだまだ発展途上だった日本の自動車メーカーだから、
エンジンの種類も少なく、車種も少なく分かりやすい。

スカイラインの普通のセダンは4気筒エンジンの1500CCとか、1800CC。
そしてGTは2000CCの6気筒エンジンを載せ、直列6気筒だから長く、
それにつれてボンネットが長かった。外観からすぐ分かる。

このL型エンジンは他にフェアレディーZにも載せられ、随分息が長かったと思う。
昭和40年代になるのだろうか。日本にもやっとスポーツカーと呼べる車種が現れ、
皆があこがれはしたが、如何せん中々今のようにおいそれと買える時代ではなかった。

俗にハコガタと呼ばれるスカイラインである。次がケンメリそして現代版へとつながる。
そのハコガタの前のモデルにスカイラインGT−AとかBがあったように思うが、
私はもう一つ前のスカイラインのシルエットに思い出が残るのである。

その頃はまだ私も中学生か高校生ぐらいで、特別に車好きとかではなく、
只、単にきれいなデザインだったなと、当事のグロリアと共に思い出すのである。

スカイラインの評価は良く分からないが、
そのグロリアには結構妬(ねた)みにも似た評価があったのを思い出す。

兎(と)に角、格好よいと私は思ったのだが、
一部の評価はメッキで飾られすぎているという類のものだった。

まあ、今も昔も評論家は何かをコメントするのが仕事だから、
どうあれ、あれこれ言いたい放題をいっているが、
私はこのグロリアが好きだった。そして次のたて目のグロリアもまた良かった。


このたて目当たりから、車の質もぐっと現代的になり、装備も充実する。
このたて目の最終版は、少なからずプレミアムカーの余韻を残した。

まあ、とくとご覧下さい。良いデザインでしょう。
ハコガタのセダン、ハードトップ共、良かったなあ。

こんな個性豊かな車を出していたプリンスだが、
経営論理の前に消え去り、日産もまた巨大な企業集団の官僚化で、
ルノーの傘下に入ったことは記憶に新しい。

まあ、今回は遠い昔の名車を楽しんでください。
そして、今は少なくなったこの名車の写真を投稿下されたら幸いです。


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伏見谷 徳磨

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