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■ちょっと色々

2007年09月29日

9月も終わり近くというのに、まだ猛暑、熱帯夜が続く。
温暖化や異常気象がいわれて久しいが、
正しくそうなのかも知れぬ。

それにしても最近のむごいこと。
テレビのニュースも目を覆いたくなるものばかりである。
親殺し、子殺し、リンチ、殺人、自殺・・・。

異常気象が人間に何らかの影響を与えているのかも知れぬし、
それも包括した環境の変化が人間の生き様を
変えていっているのかもしれない。

ちょっと最近だけでも、高校生が友達からメールで
恐喝されての自殺。
相撲部屋では入門間もない17歳が、
親方共々のリンチによる死亡。
山口県光市の母子殺人は、大量の弁護団をつけての方向転換。

義憤に憤る間もないくらい、次から次事件が起き、
状況が変化していく。
こうなると頼りは警察官となるのだが、
最近の警察官もなんか危なっかしい。

社会保険庁や役所では、ねこばばが当たり前のようだし、
こうなると誰に怒り、どこを正していいのかさえが
分からなくなってくる。

犯罪に至らなくても、まあ税金の無駄遣いや、
税金の分捕り合戦は、生活保護さえ貰えず死亡する人もいる中、
所詮は強い者勝ち、合法者の勝ちとなるのだろうか。

この危機的社会を生き残るには、どうしたら良いのだろう。
逆説的に価値観を変更させるしかないのかも知れない。
こんな社会の変化に、人間の哲学の方が対応しきれなくなっている。
あるいは哲学、宗教さえが見えなくなっているのかもしれない。

本質を見ることより、偉いさんや識者と呼ばれる人は
建前論に終始し、マスコミの論調は日和見も甚だしく、
右顧左眄(うこさべん)である。

勿論、感情の赴くまま話せば良いわけでなく、
社会もそれでは成り立たなくなるが、
今こそ私は大いに原点も原点、
動物の生存状況に色々参考ないし、
勉強させられることがあるのじゃないかと思うのである。

先ず学校という閉鎖社会においては、
登校拒否などという否定的な言葉を使わず、
嫌なら行かなくてもいいという決断を、
親も先生も社会も持つべきかも知れない。

今時の若い者はと言い出す大人も、
ろくな人間じゃなかった時代を思い出すべきだ。
運、不運じゃないが案外そうなのである。
自己を修正するまもなく、たまたま上手に世を渡れ、
たまたまあっという間に大人になり、金や地位を持てば、
いつしか地元の名士となれる。

そうこの世を司(つかさど)るのは、結局は強者たちなんですぞ。
そこを先ずお忘れなく。そして哺乳類という分類の生き物、
人間を知るには他の動物の生態学が大いに参考になる。

そして今日の舞台は先ずアフリカのサバンナ。
サバンナの王はライオンであり、地域No1の実力者、
先ず史上最強のランクにあることは間違いないであろう。

ライオンは体重も200キロ前後と大型で、しかも群れを成し、
インパラや水牛、シマウマ、時には像さえも襲う。
正に敵なしなのである。

だがこのサバンナの王にして生きるのは大変ということである。

ライバルのハイエナが唯一、グループでライオンに
拮抗(きっこう)しているが、勿論敵ではない。
が、時々群れをはぐれたライオンは、その生命さえが脅かされる。

狩りは容易でなく、ライオンや肉食獣はいつも飢えと
隣り合わせである。
ライオンの群れはよくハイエナの仕留めたえさを横取りし、
ハイエナもライオンのえさを虎視眈々と狙って争いは絶えない。

正しく食糧事情が生きるか死ぬかの明暗を分け、
そのための縄張り争いが常日頃勃発しているということは
人間社会と全く同じである。

この食物、そして種の保存という生物の大原則に、
私はいつも大納得し、ライオン社会の厳しき掟にも、
人間のように明文化こそされていないが
大納得させられるのである。

ライオンのオスはハーレムのようにメスを従えているが、
いつ流れ者のオスにその場を奪われるか知れず、
政権交代はいつも突然である。
負けたオスは放浪の旅に出、自然界では老いは赦されず、
大抵はハイエナに囲まれその一生を終える。

自然界に老いや怪我は赦されないというのも、
過酷な条件の一つである。
ちょっとでも弱みや、異常があるものから間引きされ、
抹殺され、食べられていくからである。

肉食獣も必死で逃げる相手を捕らえることが如何に難しいか、
脚力が少しでも落ちれば、狩るものも狩られるものも
ジ・エンドである。故にサバンナには健康体で若く、
種を持続し、生産できる固体しか生存が許されない。

自らの種を守る本能が厳しき遺伝子を伝え、
動物に一切妥協はなく、生命はいつも紙一重の中である。

ライオンの子も父ライオンが追い出されれば、
新しいオスに殺されたり、群れから放逐されたりする。

一番強者といえど、自然の摂理の条件から逃れることは出来ない。
それに比し、人間は好きなだけ食べ、男女も享楽し、
病気さえも克服できる。勿論そうじゃない国々も多すぎるのだが、
やはり不公平なくらい、幸せすぎやしないだろうか。

矛盾や対極、始めと終わり。大自然あればこその感謝も忘れ、
バランスをわきまえず、程々という心得を忘れた社会の人間が、
果たしてこのままの繁栄を続けることを赦されるのだろうか。

大繁栄を得ているように見えて、実は昨今の異常気象も
ここらにあるような気がしてならない。自然の摂理という、
余りにも当たり前のことが、当たり前だから存在している。

近代文明はその当たり前を見にくくしたり、
或いは見ることさえ忘れたような気がする。

今日はこれで失礼しょうと思う。眠くなってきた。
今日に感謝し、明日はライオンの続きを書こうと思う。
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伏見谷 徳磨

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