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■迫真の役者たち

2008年03月03日

遠く低く、ドロドロドロドロと大地と天空が共鳴する。
ガラガラ、ピシャーッと叩きつけるような音がしたかと思うと稲妻。
それは正しく切り裂くような激しさで、天と地を繋(つな)ぐ。

黒く厚い雲が生き物のようにのたうつ。それはまるで天空を覆いつくす龍の姿だ。
激しい稲妻はポツポツと雨も呼び、豪雨の前兆にもなる。

遠くの雷鳴は時に陽光の中にきらめき、自然の営みは正に神秘の中である。
そして地上では様々な動物、生物が光や雨の恩恵を被(こうむ)って生きている。

ドーン、ドーンとふと僕は太古から続き来たるような音を耳にしていた。
それは悠久の響きに似て、慌てず急がず、大らかに全てを包み込むような音だった。

あれ、何の音だろうと気にし出すと、それはポンプのような規則正しい音になった。
アーこうして心臓から血液を送り出しているのかと思う頃に目覚めがあった。

ポンプは確かに働いていた。動いている。一生懸命収縮を繰り返し、血液を送り出す。
左半身を下に寝ていて、心臓が圧迫され、それでこのような思いをしたようである。

我知らず、我関知せずの中で、こうして生きているというのか、生かされていることを実感した。
生命は、動植物に限らず、このような生態系のシステムを持っているらしい。

生き、生かされながら、激しく消耗戦を繰り広げているとも言えるし、
親子の情愛の細かさも持っており、弱肉強食の摂理も持っており、
実に不可解な矛盾を実は一つにまとめて、この世は存在するようである。

生きていると言うことは、或いは生命はこの不可思議なる神秘を携えているということである。
これは大変な資質、能力である。名優が如何に迫真の演技を披露しょうとも、
各人各人の人生の、それも過去から現在、未来への連続の因縁因果など
とても極められるものではないだろう。

もしかしたら、個人個人は大変な名優なのかもしれない。この世という大舞台の主役たちだ。

何か目覚めにとんでもないことを思ったものだ。すると自分もか?と思った。
少しも自覚も何もない。当たり前である。だけど間違いないと思った。

それにしては随分ひどい世の中になったような気もする。
舞台は決して絢爛豪華な夢のある世界ではないようだ。

特に平成に入り、新聞紙上を賑わすのは悲惨、陰惨な事件ばかりである。
昭和にもあったが、平成の特質は親子や家庭の崩壊だろうか。
それは地域に広がり、国家の有り様にもつながりかねない。

子殺し、親殺し、幼児虐待、夫婦間の殺人も多く、
昔なら猟奇的なバラバラに切り刻むなども当たり前になっている。
いじめも益々陰湿になり、これは社会がヒステリーになっているからだとも聞いた。

さてさて、このような中、名優たちは如何に人生という大舞台を演じ切ったらいいのだろうか。

努々(ゆめゆめ)、各々方(おのおのがた)ご油断遊ばされますなと言いたい。
主役、主人公はあなたなのですぞ。御覚悟、ご決断の程を。

という訳で、しっかり生きた筈が、強かった筈が、偉かった筈が・・という話も多く、
矛盾は矢張り最後まで混沌として、取り止めがないようである。

自殺しそうに追い込まれた人が、社会に出て出世してという話も多く、
傍若無人に怖い者なしの青春が、単に一過性で現実を伴わなく、犯罪者になる者もいる。

そう、役者が名優になるためには忍耐が必要なのですぞ。隠忍自重が大事。
正に忠臣蔵宜しく、時の流れに身を任せ、良き時期、芽生えの時を待つしかない。

「役者だのう」。「本当にあんたは役者だのう」。「あんたらは役者だのう」

こう思って、自分に言い聞かせて、あなたはあなたの出番を待ちましょう。
若しかしたらあなたが一番の役者かもしれないですぞ。
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