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■AMGが新エンジン搭載のS63AMGを発表

2010年03月12日

メルセデス・ベンツのハイパフォーマンスカー部門であるAMGは、
従来の6.3リッターV8に代わる新エンジンとして、パワーと
エコの両立を狙ってダウンサイジングした5.5リッター
V8ターボエンジンを発表した。

 同じV8ながら、排気量を5.5リッターに縮小し、その代わりに
直噴ツインターボを搭載した新エンジンは、C63やE63、
そしてS63など、AMGの主要ラインアップに搭載されていく。

 しかも同エンジンをベースにふたつのバージョンが用意され、
例えばS63 AMGの場合、最高出力544ps/5500rpm、
最大トルク81.6kg-m/2000-4500rpmを発生するモデルと、
同571ps/5500rpm、91.8kg-m/2500-3750rpmの2モデルが
設定される。主な違いはターボのブースト圧で、1.0barと1.3barと
異なる設定になっており、後者はAMGスポーツパッケージ装着車に
搭載される。

 新型EクラスをベースとするE63 AMGの場合も同様で、
設定される2モデルはそれぞれ旧型比でパワーが20psと47ps増、
トルクは17.4kg-mと27.6kg-m増と、かなりの
パフォーマンスアップを遂げている。しかもこのエンジンの
注目ポイントはそれだけではない。

 アイドリングストップ機能である"スタートストップシステム"が
標準で装備され、さらに進化した7速スピードシフトMCTが
組み合わされることで、燃費(欧州複合サイクル)は9.5km/リッター、
CO2排出量は246g/kmという、4.6リッターNAのレクサスLS460をも
上回る環境性能を誇っているのだ。

 AMGはこのニューエンジンを、往年のレースカーである3
00SEL 6.3のカラーリングが施されたS63AMGに搭載して
お披露目した。これから登場してくるAMGモデルに、
このエンジンが搭載されるのが楽しみになってきた。

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