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■アルファロメオ、ミトに次世代ATを新採用

2010年03月27日

フィアット グループ オートモービルズ ジャパンは25日、
アルファロメオのコンパクトモデル“ミト”に、
6速乾式デュアルクラッチ機構“アルファTCT”
(アルファ・ツインクラッチ・テクノロジー)を採用し、
27日より先行予約受付を開始すると発表した。

 発売されるのは、“アルファロメオ ミト スプリント”と“
アルファロメオ ミト コンペティツィオーネ”の2モデル。
いずれも1.4リッターエンジンにアルファTCTを組みあわせた
新世代パワートレインを採用する。

 今回新採用された6速乾式デュアルクラッチ トランスミッションは、
二重構造のインプットシャフトに、乾式クラッチディスクを
それぞれ搭載。片側のクラッチの開放と同時に、
もう片側のクラッチを締結し、トルク伝達の途切れのない
素早いギアチェンジを可能にする。たとえば1速で走行中は、
もうひとつのシャフトにあらかじめ2速ギアをプリセットしておき、
1速側のクラッチの開放と同時に、2速側のクラッチをつなぐ。
この動作の繰り返しにより高効率な変速が可能になるというわけだ。

 なお厳密には、変速時に瞬間的に両方のクラッチが一瞬、
半クラッチ状態となる。これにより駆動力の途切れが
回避される仕組みとなっている。また電子制御による
半クラッチ機能を利用することで、オートマチック車のような
クリープ現象(微速走行)を作り出したのも特徴だ。

 デュアルクラッチ式トランスミッションには、大まかに
湿式クラッチと乾式クラッチの2タイプあるが、
アルファロメオは構造がシンプルな乾式タイプを採用。
その理由として、湿式よりトランスミッションを軽量・
小型化できることを挙げている。

 アルファTCT採用のミトにはさらに、信号待ちなどで停車すると
自動的にエンジンが停止する“スタート&ストップシステム”が
搭載される。これにより、燃費向上とCO2低減を実現する。
なお、自動停止機能が不要なときは解除スイッチにより
システムをオフにすることも可能だ。

 発売される2グレードは、主に装備により差別化が図られている。
ミト スプリントは、デュアルゾーン式フルオートエアコンや
リアパーキングセンサーなどを装備しつつ価格を抑えることで、
高いコストパフォーマンスを実現したモデル。

 ミト コンペティツィオーネは、ミト スプリントの装備に加え、
バイキセノンヘッドライトや17インチアロイホイール、
レッド仕上げキャリパー、ステアリングのパドル式
スイッチなどを装備した、豪華グレードという位置づけだ。

 価格は、アルファロメオ ミト スプリントが288万円、
アルファロメオ ミト コンペティツィオーネは305万円。
いずれも右ハンドル仕様となる。納車は7月より順次開始される。

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